
夫の得意な事、
それはスタンプをためないこと。
へへ、
スタンプをいちいち押さないから、ボーナスチケットもなし。
いいです、これ。
何のスタンプかというと、
自分の心の中にある他人に対するスタンプカードというのかな。
いつも教示を頂いているSoulAさんから教えてもらったもののなかでも
常に私が意識している事です。
「スタンプを貯めない」
夫は、思った事、頭に来た事、イラッときたことを素直に表現しちゃう。
もちろん、その場の雰囲気や仲のいい度合いをきちんと計った上でなんだけど。
例えば私に対しても
「そういう言い方は嫌いだ」
「僕はこうやって育てられてきたから、こうするの」とか
「そういう態度は気に入らない」とか、
もう、イラッときた時は隠さないので、分かりやすい!
だから私も「あ、ごめん!」と素直に謝れる時は謝る。
納得いかなければ、とことんディスカッション!
これが、私たち夫婦の今まで仲良くやってきたコツかなと思います。
私は昔はよくスタンプ押しまくってました。
日常的なとこで言うと、
洋服を脱ぐ時は裏表にしないで、と、洗濯担当の私はいつも言っていたわけです。
でも、そういうことをしつけられてない彼にとってみれば、
ついつい裏表に脱いじゃう。
だから、それを洗濯の際にみつける度、
「あ、また裏表に脱いでる」と思いながら彼にきちんと伝えずに我慢してしまったら
スタンプ1個おしちゃったわけ。
また、次の日裏表に脱いであるTシャツを見ては
「なんで、何度言っても分かんないんだ、奴は?」
スタンプ2個目。
それが続いて、スタンプカードがいっぱいになったところで、
「ちょっと、あんたね~、いつもいつもいつも言ってんでしょうが~!!」
と怒りを爆発させちゃう。
でも、その度に言われてない彼にとってみれば、
「へ?そんなに我慢してたの?言えばいいじゃん」っていうだけか
「これくらいの事でぎゃ~ぎゃ~言う事ないだろ」って逆切れするか。
「あ~、彼は私を理解してくれない」って最終的にはなってしまう。
こんな日常的な事だったら、ぜんぜん修復可能だけど、
もっともっと致命的なスタンプカードもあるわけです。
「どうして夫は私の話を聞いてくれないんだろう」っていうスタンプを押し続ければ、
カードがいっぱいになったところで、話をきちんと聞いてくれる新しい人が現れたら?
「だって、あなた、私のこと大切じゃないんでしょ?」
彼にとってみれば
「へ~?言ってくれればいいのに、なんで今になって・・・」って愕然とする。
これは、どんな夫婦にもありがちな事だよな~と思います。
で、それは、やはり、いいことではないの。
どちらかがスタンプをいっぱいになるまで押し続けていくから、
最終的に元に戻れない関係になってしまう。
だから、スタンプ押しそうになったら、すぐに
「私」を主語に気持ちを伝えよう。
「私は悲しいんだけど・・・、今話を聞いてもらえてない気がして。」
「私はちょっとイラッとしてるみたい、約束を守ってもらえなかったから」
とかね。
この「私を主語に」っていうのは心理学用語でいろいろあるんでしょうけど、
ドイツ語でも「ich-Botschaft」と言います。
私から見た現実認識だから、それを相手が現実として捉えるかどうかは
相手にかかっているため、衝突が起きづらいって、
会社でコーチングのセミナーなどに参加している夫もよく言ってます。
実行してるのは私のほうだと思うんだけど!もちろん、夫婦関係だけでなく、どんな人間関係にもこれって当てはまるのでは?
意識してみると、いろんなスタンプカード持ってるんです、意外とね。
少なければ少ないほど、いいと思う今日この頃です。